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日比谷情報システムのエンジニア採用ブログ

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日本のクラウド関連の市場規模が急速に拡大するといわれている理由

日本のクラウド関連の市場規模が急速に拡大するといわれている理由

生成AIやビッグデータ、IoTといった技術革新が加速する中、近年はクラウド市場が成長を遂げています。この記事では2025年以降のクラウド市場規模予測と、ニーズが急速に高まる背景について解説します。

クラウド関連市場の市場規模予測

IDC Japanの調査によると、2024年の国内パブリッククラウドサービス市場は前年比26.1%増の成長を遂げ、2024年から2029年までの5年間で市場規模は2.1倍以上に拡大すると予想されています。

この成長の背景として、最初に挙げられるのは生成AIの普及です。生成AIが組み込まれたSaaSの利用拡大やAIエージェントのクラウド構築などが、企業のクラウド利用を加速させています。

さらに、新規サービスの立ちげやレガシーシステムのクラウド移行も依然として活発で、クラウド関連市場の拡大を後押ししていくと考えられます。

参照:IDC Japan「国内パブリッククラウドサービス市場予測を発表」

2025年以降の日本のクラウド市場規模が拡大する理由

クラウドファーストの概念が浸透するにつれ、クラウドサービスを導入する企業が増加の一途を辿っています。ここでは、2025年以降に日本のクラウド市場規模が拡大するといわれる理由を解説します。

■ 生成AIやビッグデータの普及によるデータ量の増加

生成AIやビッグデータの活用が進むにつれて、個々の企業が扱うデータのボリュームが急増しており、今後クラウドの利用を加速させると考えられます。

ビッグデータ分析には、柔軟に処理能力を調整できるクラウドコンピューティングが適しています。クラウド環境では、必要に応じてリソースを迅速に拡張・縮小できるため、大規模なデータ処理も効率的に実行が可能です。またITインフラの構築や維持管理のコスト削減や、組織間でのデータ共有が容易になるメリットもあります。

データの分析と利活用を効率化できるクラウドは、今後ますます活用が進むでしょう。

■ IoTニーズの拡大

IoTや5Gの 技術の進化も、クラウドのニーズを高める要因です。

特に、リアルタイム性が求められるIoT機器の普及にともない、データ発生源の近くで処理を行うエッジコンピューティングの導入が進んでいます。クラウドとエッジコンピューティングは補完関係にあり、「リアルタイム処理はエッジ」「大規模なデータ分析はクラウド」と役割分担することで、より効率的で安全なシステムを実現できます。

IoTの活用範囲が広がるにつれて、クラウドとの連携は不可欠となるでしょう。

■ システム導入・運用コストの削減

システム導入・運用コストを削したい企業の増加も、クラウド化が進む要因のひとつです。

従来のオンプレミスシステムでは、自社でサーバーやネットワーク機器を購入・構築するための初期投資が必要で維持管理費や人件費などのランニングコストもかかります。一方、クラウドは導入費用を大幅に抑えられるうえに、運用時も利用した分だけ料金を支払う従量課金制が一般的です。

コスト最適化を求める企業の増加に伴い、クラウドのニーズは一層高まると考えられます。

■ DXの継続的な推進

企業のDX推進が継続していることも、クラウド需要を後押ししています。

経済産業省が2018年に警鐘を鳴らした「2025年の崖」問題から6年が経過した2024年の時点で、大企業におけるレガシーシステムの割合が「50%以上」との調査結果もあり、依然としてDXが企業における重要課題であることがわかります。

2025年以降も、多くの企業がクラウドを活用し、ビジネスモデルの改革や業務プロセス改善を進めていくでしょう。

■ ハイブリッドクラウド化の推進

クラウドへの移行が進む一方で、オンプレミス環境の利点を活かすハイブリッドクラウドの活用が進むと考えられます。

すべてのシステムをクラウドに移行することが最適とは限らず、例えば、以下のようなケースではオンプレミス環境が引き続き必要とされます。

・セキュリティやガバナンス上、データを外部に置けない
・社内で複雑なカスタマイズが必要なシステム
・処理遅延が許されないシステム

社会インフラや工場の制御システム、機密性の高い企業の基幹系システムなどは、パブリッククラウドでの運用に慎重な判断が必要です。とはいえ全社的なコスト効率を考慮すると、可能な範囲でのクラウド移行が望ましいでしょう。

そのため、業種特有の規制や要件に対応しつつ、クラウドとオンプレミスの「いいとこ取り」ができるハイブリッドクラウドに期待が集まりそうです。

■ セキュリティとガバナンス強化のためのシステム刷新

クラウド利用の拡大にともない、セキュリティ対策やデータガバナンスの必要性が高まっています。

インターネット経由で利用されるクラウドサービスは、不正アクセスやデータ漏洩、システム障害などのセキュリティリスクに晒されやすく、オンプレミスよりもサイバー攻撃の標的となりやすい側面があります。クラウドサービスの設定ミスや不適切なアクセス権限管理が原因で、重要な情報が漏洩したインシデントも少なくありません。

こうしたリスクに対する意識の高まりから、2025年以降はデータの管理体制の見直しや、セキュリティを強化したシステムへの刷新が進むと考えられます。

最先端のクラウド技術なら「日比谷情報システム」

クラウド需要の高まりにともない、2025年以降もクラウド関連市場の拡大傾向が続く見込みです。

日比谷情報システムではハイブリッドクラウドへの移行やMicrosoft 365の導入(設計〜構築)、EDR、ゼロトラストセキュリティなど、最先端のクラウド関連技術のプロジェクトに多数携わっています。インフラの設計・構築を得意としているため、企業が抱える「抜本的なシステム見直し」「システムのコスト効率向上」「クラウド導入」といった課題をスムーズに解決できることが強みです。

顧客の課題解決に貢献し、幅広い技術と深い知見を持つマルチスキル・フルスタックエンジニアが多数在籍しているので、最適なクラウド導入方法やクラウドシステムの設計・構築などが実務を通じて学べます。クラウドシステムの設計・構築に携わりたい方は、ぜひ日比谷情報システムの採用サイトをご覧ください。