生成AIがプログラミングや下流工程のタスクを代替できる時代が来るといわれるようになって久しく、既に多様な業務で活用されています。
機械的な作業を生成AIが請け負うようになると、システムエンジニアやインフラエンジニアは「人間力」がより重要になってきます。近年は、ビジネススキルを持つエンジニアに対するニーズが高まっており、年収が高いエンジニアの多くはハイレベルな技術と知見に加えて、高度なビジネススキルを併せ持っています。
今回の記事では、システムエンジニアとインフラエンジニアに必要とされるビジネススキルとその理由、習得のために意識すべきポイントを解説します。
目次
マネジメント力
コミュニケーション力
論理的思考力
問題解決力
情報収集力
交渉・調整力
業界知識
日比谷情報システムならシステムエンジニアとしてだけではなく、優れたビジネスマンとしても成長できる
マネジメント力
これからのシステムエンジニア、インフラエンジニアに求められるビジネススキルの筆頭はマネジメント力です。
プロジェクトの成果を追求するためには管理職やリーダーのマネジメントスキルが不可欠で、採用要件として技術力以上に重視する求人もあります。リーダー職や管理職へステップアップするうえでの必須のスキルでもあり、30代以降で転職する際には以下のスキルの有無が問われるケースが増えてきます。
- リソース管理
- 予算管理
- 進捗管理
- 品質管理
- リスク管理
コミュニケーション力
システムエンジニアやインフラエンジニアの転職においては、高度なコミュニケーション能力も求められます。
エンジニアは顧客の要望を把握したうえで、適切でわかりやすい技術説明を行えなければなりません。インフラエンジニアについても、システムの構築・運用は基本的にチームで行われ、他部署やクライアントとの折衝が必要となるシーンが多いといえるでしょう。
たとえ技術力が高くても相手の意向を読み違えたり、説明が正しく伝わらなかったりするなど、コミュニケーションに齟齬があればミスやトラブルの原因となってしまいます。プロジェクトのメンバーや上司、先輩とのコミュニケーションを通じて、わかりやすい説明の仕方や傾聴スキル、改善を促すフィードバックのスキルなどを習得する必要があります。
論理的思考力
問題を自力で分析・解決するために必要な論理的思考力も、エンジニアに求められるヒューマンスキルのひとつです。
システムエンジニアやインフラエンジニアの現場の業務では、複数のシステムが複雑に絡み合った問題に出会うことも少なくありません。「優先順位を決める」「複数の案を比較検討する」「理想と現実を仕分けして考える」など、問題を整理して冷静に対処するスキルや、難易度の高い要望に的確に回答するスキルを持つエンジニアは、どの現場でも重宝されます。
日頃の業務で仮説を立てて検証したり、結論に対する根拠を明確にしたりすることなどを習慣づけましょう。
問題解決力
問題を発見して解決するスキルも、これからのエンジニアが身に付けるべき重要なスキルです。
エンジニアに求められるのは、システムの不具合やスケジュールの遅延、クライアントの要望変更、部下のミスのような不測の事態に直面したときに的確かつスムーズに対処する力です。
- 冷静な判断ができる能力
- 迅速に正確な情報を収集できる能力
- 問題解決に向けて他者と的確なコミュニケーションが取れる能力
課題解決においては、論理的思考力と物事の全体像を見据える視点が欠かせません。スキルの習得には「ラバーダッキング」などの手法で、問題を言語化し整理する習慣を身に付けるのもおすすめです。
情報収集力
生成AIが定型業務を代替するようになると、その前提となる情報を選別し、取捨選定する力が問われるようになります。これからのエンジニアは、今まで以上に新しい情報を収集する力と読解力・判断力を求められることになりそうです。
自らが必要な情報だけでなく、顧客のビジネス動向についても把握し、顕在的・潜在的ニーズを満たすシステムを設計できるエンジニアは長期的に信頼関係を築くことができるでしょう。
交渉・調整力
交渉や調整を行う能力も、エンジニアにとってますます重要になっていきます。プロジェクトマネージャーやリーダーとして現場を仕切るようになると、顧客のオーダーを実現しにくい事情が生じた際に、最適な解決策を提示して交渉しなければならない場面もあります。
プレゼンテーションスキルが不足していては、顧客の納得を得て妥当な案に着地させることはできなくなります。プロジェクトを円滑に遂行するためには、社内外のスムーズな調整が欠かせません。関係者が納得感をもって仕事を進めていけるよう、双方のニーズを考慮して落としどころを設定することを意識することが大切です。
業界知識
生成AIの活用が当たり前になっても、特定の業界のビジネスモデルや業務フローを熟知しているエンジニアの価値は高まっていくでしょう。
顧客のビジネスを理解して最適な提案ができるエンジニア、特にエンドユーザーを意識した設計ができるエンジニアはさほど多いとはいえず、幅広いキャリアの選択肢を持つことができます。
業界特有の課題の解決や新たなソリューションの提案ができるエンジニアになりたい人は、特定の業界に強い企業への転職も選択肢のひとつとして検討したほうがいいでしょう。
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