2024.10.23

お客様に信頼される人材とは？システムエンジニアの「人間力」について考える

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システム開発の経験が浅いエンジニアや、システム開発未経験の人のなかには、システムエンジニアとして活躍するためにはどんなスキルが必要か知りたいという声も多いようです。

「エンジニア＝技術」と考えがちですが、企業のシステム開発やインフラ構築を受託するシステムインテグレーション（SI）サービスでは、IT技術以外にも重要なスキルがあります。とりわけ重要なのは、いわゆるヒューマンスキル。平たくいうと「人間力」です。

今回は、お客様の信頼を得られるシステムエンジニアに必要な人間力について解説します。転職を考えている人、システム開発やインフラ構築の仕事にチャレンジしたい人は、ぜひ参考にしてください。

＜目次＞

全体像を理解する力

新たな技術・知識をキャッチアップする力

複数の解決策から最適な提案をする力

納期へのコミットメント

システムエンジニアの価値とは？

日比谷情報システムなら働きながらスキルアップが可能

全体像を理解する力

SIサービスに携わるシステムエンジニアは、お客様の事業や組織と、必要なシステムの全体像を理解する力が必要です。システムエンジニアとしての価値を高めるには、「何のためのシステムか」「業務効率化を図れる機能は何か」「エンドユーザーは何があれば喜ぶのか」など、開発の目的や必要な要件、お客様が抱えている課題など、お客様に寄り添って常に考える必要があります。

システムの全体像を理解するには、いわゆる「ロジカルシンキング（論理的思考力）」が欠かせません。簡単にいえば、筋道を立てて物事を整理し、結論を導き出す力です。自分の意見をわかりやすく説明する時も、ロジカルシンキングが求められます。これができないと、お客様はもちろん、立場や役割が違うメンバーとの意思疎通も難しくなることがあります。

お客様のニーズを把握するためには、ヒアリング能力も必要です。お客様の事業・サービスと解決したい課題、現状の組織とそれぞれの業務などを細かく聞いて、ニーズに沿った適切な開発を行う必要があるからです。システムに求められる要件を誤ってしまうと、開発が始まった後の仕様変更など、トラブルや遅延が起こる可能性が高まります。

新たな技術・知識をキャッチアップする力

IT業界は技術の進化が速く、システムエンジニアは新たなスキルを学び続けるのが大前提です。学習意欲が高く、IT業界全体のトレンドなどの情報に幅広い興味や関心を持っている人が活躍する仕事でもあります。技術自体を理解するだけでなく、業界やサービスごとのビジネスモデルの変化や、求められるシステムについても押さえられれば、お客様とのコミュニケーションがよりスムーズになるでしょう。

複数の解決策から最適な提案をする力

システム開発のプロジェクトは、進めていくなかで変更やトラブルが発生することがあります。「システム要件の変更」「スケジュールの遅延」「バグの発生」など、速やかに対応しなければならない事象はさまざま。どんなケースでも、システムエンジニアは状況を的確に把握し、最適な対応策を選ばなければなりません。

判断力や課題発見力は、お客様に改善を提案する際にも必要になります。ニーズや現状をふまえた提案ができれば、信頼を得ることができるでしょう。

納期へのコミットメント

システムエンジニアとして経験を積み、技術力や人間力を高めると、プロジェクトを推進するリーダーを任せられます。大規模なシステム開発プロジェクトでは、プロジェクトマネージャーの配下に複数のリーダーが配属され、個々のチームのスケジュールや進捗管理、業務の割り振りや課題解決などを行います。

プロジェクトリーダーとして必ず押さえなければならないのは、納期までに成果物を納品すること。お客様や上司に対する説明スキル、プロジェクト管理能力に加えて、臨機応変な対応や責任感も必要となります。

システムエンジニアの価値とは？

技術で評価されたい人にとっては、コミュニケーション力や提案力、交渉力といわれてもピンとこないかもしれません。SIサービスにおいて重要なのは、「お客様が何を求めているか」。ニーズやオーダーに応えるシステムであることはもちろん、納期やコスト、プランに対する納得感、わかりやすい説明など、トータルの満足度が評価や信頼につながります。

システムエンジニアが人間力を必要とされるのは、お客様が求める価値を満たすプロフェッショナルであることを求められるからです。