総務省が公開している「令和4年通信利用動向調査」によると、事業にクラウドサービスを活用している企業は72.2%。管理コストや人件費の軽減、安定運用などを理由として、インフラ基盤をオンプレミスからクラウドにシフトする企業が増加し続けています。
クラウド需要に伴って、インフラエンジニアの人材不足が問題化してきており、技術と知識を持った人材の市場価値がますます高まっている状態です。
今回はインフラエンジニアについて、仕事の内容ややりがい、メリットなどを解説。日比谷情報システムで活躍しているインフラエンジニアについても紹介します。
【目次】
インフラエンジニアの仕事とは?
最大のメリットは将来性の高さと安定感
クラウドだけでなく、幅広い知識・技術が必要
インフラエンジニアの社員紹介①
インフラエンジニアの社員紹介②
インフラエンジニアの仕事とは?
インフラエンジニアの仕事をひとことで表すと、ITインフラの設計・構築・運用・保守を行う仕事です。
ITシステムが稼働するために不可欠なネットワークやサーバー、データベースなどの管理のほか、クラウドコンピューティングやセキュリティ方面など幅広い領域で活躍しています。
具体的な仕事内容は、大まかに4つにわけられます。要件定義では必要な性能やコスト、セキュリティ面の検討、設計では機器の選定を含めた設計書の作成、構築ではサーバーやネットワーク機器の設置からソフトウェアのインストールまで、保守運用では監視・分析やトラブル対応などを担当します。
これからインフラエンジニアをめざす方は、企業や求人を見る際には以下の職種名も押さえておきましょう。専門とする領域ごとにサーバーエンジニア、ネットワークエンジニア、データベースエンジニア、クラウドエンジニア、セキュリティエンジニア、運用保守系エンジニアと呼ばれることもあり、求人情報をチェックするときは担当する業務範囲をしっかり確認しておく必要があります。
最大のメリットは将来性の高さと安定感
インフラエンジニアとしてキャリアを積む最大のメリットといえるのが、将来性の高さです。
企業のシステムインフラは、技術の進化とともに変化しており、設計・構築から保守・運用までをカバーするインフラエンジニアは今後も安定したニーズが見込まれています。
クラウド化が進んだため、従来はメインだった物理サーバーのメンテナンスといった仕事は減少傾向にあるようですが、クラウド化自体にインフラエンジニアが必要不可欠です。
急速に浸透しているAIにおいても、運用するにはITインフラが必須となり、インフラエンジニアの仕事を全てAIで代替するのは難しいと考えられています。
クラウドだけでなく、幅広い知識・技術が必要
DXやクラウド導入が増えている現在は、インフラエンジニアの需要が特に高まっています。
クラウドサービスのスペシャリストと、ネットワーク環境の構築を手がけるネットワークエンジニアは求人が増加中。売り手市場ゆえに、経験が浅いエンジニアでも大規模開発案件や大手企業の運用に携わるチャンスがありそうです。
ただし、自身の市場価値をより高めてインフラエンジニアとして活躍するには、積極的に知識をアップデートしたり、幅広い領域をカバーしつつ専門分野を明確にしたりすることも重要です。
「AWS(Amazon Web Services)」「Microsoft Azure」「 GCP(Google Cloud Platform)」といったクラウドサービスの知識や技術も必要ですが、サーバー・ネットワーク、ミドルウェア、プログラミングに関する幅広いスキルが求められます。
また、システムエンジニアと同様に、コミュニケーションスキルやロジカルシンキング、プロジェクトマネジメントなどのスキルやノウハウも必要です。
インフラエンジニアの社員紹介①「お客様の課題を解決に導ける仕事です」
ここからは、日比谷情報システムの採用サイトより、インフラエンジニアの仕事ぶりを紹介しましょう。大学時代は文系学部だったというSさんは、ITインフラに興味をもって入社。金融系のクライアントを担当しながら、クラウドについても経験と知識を高めていきました。
金融業はセキュリティが特に重視されるため、最初の1ヵ月はセキュリティ関連のインプットに力を入れたそうです。
「インフラの魅力は、お客様の課題をきちんと把握して解決に導けることです。システムを安全に運用することを最優先に考えながら、新たな技術を追い求める姿勢を大事にしています」
入社3年目の途中からサブリーダーに就任し、現在はプロジェクト運用の中核を担う人材として活躍しています。チームのメンバーと上司とクライアントの調整役として、マネジメントスキルを磨いている最中だそうです。
「チームのメンバーの意見を汲み取りながら、お客様との調整を進めるのが難しいですね。関係者に的確に伝える力、業務を教えるスキル、提案力が課題です」
多様な知識と技術が必要な仕事ですが、日比谷情報システムでは手厚い研修とフォロー体制でインフラエンジニアとしての成長をサポートしています。Sさんが描く未来は、プロジェクトマネージャー。日々の仕事を通じて課題は見えており、目標に向かって着実に経験値を高めています。
インフラエンジニアの社員紹介②「チャレンジ出来る機会が多い環境です」
前職ではコンビニエンスストアの本部社員だったHさん。インフラエンジニアは未経験からのチャレンジでしたが、転職前に資格を3つ取得するなど、自ら学ぶ姿勢をもって新たなキャリアを歩き始めました。
最初に担当したのは、電機製造系クライアントの基幹システム。最初は戸惑うことも多くあったそうですが、経験を積んでいくうちにプロジェクト全体を見渡す視野を手に入れていったといいます。
「当初は作業に明け暮れる日々。それでも、この仕事に必要な知識と技術をものにしようと必死で働きました」
3年目にはリーダーに抜擢され、働きやすさを重視したチーム作りに取り組んで実績を積み重ねました。現在はプロジェクトのメンバー選定や業務設計など、より裁量の広い仕事を担当し、チャレンジできる機会が多い環境を楽しんでいるそうです。
「入社したばかりの頃は、マネジメントなんて無理と思っていましたが、やってみたら楽しかったですね。周囲のサポートに支えられて、新しい自分の力に気づくことができました」
そんなHさんは今やインフラ事業の課長として活躍されています。
日比谷情報システムは、インフラエンジニアとしてキャリアを積みたいという人を支援しています。手厚い研修とフォロー体制があり、スキルに合わせてチャレンジできる場を用意します。
クラウドを武器にしたい、インフラエンジニアとして上流工程やマネジメントに携わりたいという方は、採用サイトや求人情報をチェックしてみてください。